僕は大きな会社を知らない。
デカい会社で務めた経験がない。
町工場を営む家で育ち、会計事務所に就職。
業界では中堅規模とはいえ、社員30名程度。
起業してからも、顧客は中小企業や家族経営の会社。
訪問すると、現場がすぐ近くに感じられる。
製造業なら油のニオイと機械のサウンド。
飲食店なら料理の香りとお客さんの声。
そんな中小企業の雰囲気が大好きだ。
ギュッと中身が詰まった感じ。
繰り返すが、僕は大きな会社を知らない。
でも、小さな会社なら誰よりも関わってきた自負がある。
僕の人生は、スモールビジネスに彩られてきた。
やっぱ小さな会社を応援したい、救いたい。
ぶっちゃけ、デカい会社はほっといてもどうにでもなる。
それに、小さな会社の社長の方が、想いは強かったりする。
社長と話していると、税理士なのか人生相談なのか、自分の仕事がよくわからなくなるときがある(笑)
ひとつだけ言えることは、「会社=人生そのもの」だということ。
「あと1人でも従業員がいればなあ・・。」
「あと100万円でも資金があればなあ・・。」
その「あと1人、あと100万円」に、泣き、笑い、苦しみ、喜ぶ。
そこにドラマがある。社長の人生がある。
小さな会社に寄り添って、情報を届けられたり、味方になってあげられるのは税理士しかいない。
小さな会社にとって、唯一のインフラは税理士だ。